株式会社ウェザーニューズ（本社：千葉市美浜区、代表取締役社長：草開 千仁）は、スマホアプリ「ウェザーニュース」にて、大雨・豪雨災害による被害を最小限にするため、「線状降水帯」の発生および発生リスクをリアルタイムで解説する『線状降水帯マップ』の提供を開始しました。
　本サービスでは、独自の気象解析システムを用いて線状降水帯を10分毎に自動検知し、マップ上に表示します。さらに、線状降水帯の停滞継続時間や今後の移動予想など、気象予報士による詳しい解説もご確認いただけます。ご自身やご家族の一刻も早い避難や安全確保にお役立てください。

線状降水帯の発生・兆候をアプリでリアルタイムに確認

　線状降水帯は、一度発生すると同じエリアで強雨が長時間継続し、河川の氾濫や土砂災害などの甚大な被害を引き起こす恐れがあります。2014年8月の広島豪雨や2018年7月の西日本豪雨、2020年7月の熊本豪雨など、近年、毎年のように線状降水帯による豪雨災害が発生しています。一方、発生リスクのあるエリアや時間の大まかな予測はできるものの、実際にいつ・どこで発生するかのピンポイントな予測は難しいのが現状です。このため、防災上の観点では、気象の実況データと直近の予測などから線状降水帯の発生や発生の兆候を素早く判断し、いち早く伝えることが重要です。このような背景から、スマホアプリ「ウェザーニュース」にて、『線状降水帯マップ』の提供を開始しました。
　『線状降水帯マップ』では、独自の気象解析システムを用い、線状降水帯の発生および兆候を10分毎に自動検知し、マップ上に表示します（右図）。マップは10分毎に更新され、ユーザーは線状降水帯の発生およびその兆候のある地点を、スマホでリアルタイムに確認することができます。また、線状降水帯の停滞継続時間や今後の移動予想、防災上の注意点など、気象予報士による詳しい解説もご確認いただけます。

＜『線状降水帯マップ』で見られる情報＞
(１) 線状降水帯の発生・兆候のあるエリアを10分更新でマップ上に表示
(２) 雨雲レーダー画像
(３) 気象予報士による解説、防災上の注意点

　また、同社が運営する24時間生放送の気象情報チャンネル「ウェザーニュースLiVE」では、本コンテンツを用いて、線状降水帯のリスクや防災上の注意点を気象予報士の生の声でリアルタイム解説します。

独自の気象解析システムを利用した線状降水帯の自動検知システムを開発

　ウェザーニューズでは、アメダスなどの観測データに加え、独自の観測インフラおよびウェザーニュースのユーザーから寄せられる情報を、10分毎にリアルタイムで解析し、気象の実況把握に用いています。『線状降水帯マップ』では、この気象解析システムを用い、湿度、風、気温、雨量など線状降水帯の発生に寄与する要素を独自の技術で検出することで、線状降水帯を自動検知しています。これにより、10分毎での線状降水帯の検知が可能となっています。
　九州に甚大な水害をもたらした令和2年7月豪雨を対象に行なった検証では、2020年7月3日〜8日にかけて発生した線状降水帯事例9例（※）全てを、本システムにより検出しました（下図）。

※2020年7月3日〜8日にかけて発生した線状降水帯事例9例
　気象研究所 報道発表資料　https://www.mri-jma.go.jp/Topics/R02/021224-2/press_021224-2.html

　ウェザーニューズでは今後も、本システムの検証・改良と、ユーザーへのより具体的でわかりやすい情報伝達に努めてまいります。線状降水帯や顕著な大雨による災害の危険性をユーザーにいち早く伝え、一刻も早い避難・防災行動の判断に役立つ情報としてご活用いただけるよう、改善を続けてまいります。

スマホアプリ「ウェザーニュース」概要

「ウェザーニュースLiVE」配信媒体
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