TOP > NEWS > 2021

ニュース

食品メーカーやスーパーのDX推進、商品の需要予測やデータ分析を支援する

製造業・小売業向けの気象データセットを販売開始

〜1kmメッシュの高解像度“実況解析データ”を6カ月分無償トライアル提供〜

流通気象 >

 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、気象データと最新技術の活用によって企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、ビジネス課題を解決するWxTech®(ウェザーテック)サービスにおいて、製造業、小売向けに商品の需要予測やデータ分析を支援する気象データセットの販売を本日開始しました。

 当社は、現在5万店の大手コンビニチェーンに気象サービスを提供していますが、近年の気象災害の激甚化やDX推進の流れによって、コンビニだけでなく食品メーカーや地域に根差したスーパー・ドラッグストアなどの幅広い企業で気象データのニーズが高まってきたことから本サービスを開始しました。本サービスは、1kmメッシュの高解像度な気象予測・過去予測(任意の過去時点に発表されていた当時の予測)・実況解析データを提供します。天気や気温、降水量など商品の売れ行きに影響がある気象要素のデータを1kmメッシュの細かさで提供するため、店舗ごとのピンポイントな分析や需要予測モデルの構築に適しています。本気象データセットを、AIを用いた商品需要や来店客の予測モデルの構築や、売れ筋商品と気象の相関分析などにご活用いただくことで、最適な商品発注や計画配送・計画生産、効果的なプロモーションなどを実現します。なお、データ分析や予測モデルの構築には、降水確率ではなく降水量を活用したいというニーズから、今回10日先までの日ごとの降水量データをWxTech®のラインナップに追加しました。

 今年は、1kmメッシュの高解像度な“実況解析データ”をトライアルとして6カ月分無償で提供いたしますので、ビジネスデータと合わせた相関分析などにご活用ください。

無償トライアルなどサービスに関するお問い合わせはこちらから
https://biz.weathernews.com/wxtech-store

 

製造業・小売業向けの気象データセットで店舗運営や販売戦略をサポート

 当社は、1990年代よりコンビニエンスストアに対して「流通気象サービス」を開始し、現在は全国5万7000店のコンビニやスーパーに気象情報を提供しています。古くからオンプレミスの環境で専用にカスタマイズした気象情報を提供することで、商品の発注業務や販売計画を支援してきましたが、今回はWxTech®︎(ウェザーテック)サービスとしてクラウド環境で気象データを提供します。製造業・小売業者はクラウドに保存された気象データをAPIなどで取得できるため、データの閲覧や保存だけでなく、商品の需要予測や来店客予測などの既存システムと容易に連携させることができます。

 本サービスは、商品の需要予測やデータ分析など、店舗運営に必要な気象データを詰め込んだ製造業・小売業向けのデータ提供サービスです。天気・気温・降水量・風向・風速・気圧・湿度について、1時間ごとや日ごとの“気象予測”、“過去の気象予測(任意の過去時点に発表されていた当時の予測)”、2018年以降の“実況解析”のデータを1kmメッシュの高解像度で提供します。

 本サービスでは、天気や気温など商品の売れ行きに影響がある気象要素のデータを1kmメッシュの細かさで、1時間ごとや日ごとで提供します。天気は、同じ市内でも店舗によって異なることから、店舗単位でのピンポイントな分析や需要予測モデルの構築に適しています。

 当社は、本サービスを開始するにあたり、10日先までの1kmメッシュ降水量の予測データを開発し、WxTech®︎サービスのデータラインナップに追加しました。週間予報のAPI提供は、降水確率の販売が一般的ですが、商品需要や来店客の予測モデル構築には確率の数字は使えないことから、モデル構築に適した降水量のデータを追加しました。

 今後は、体感や花粉予報など小売業特有のニーズのある気象データをラインナップに順次追加していきます。

1kmメッシュ降水量予測

 

<気象データセットの活用方法>

 気象の変化は商品の売れ行きに大きく影響します。例えば、ドリンクでは気温20度の涼しい日は濃厚な果汁ジュースが好まれますが、気温が30度ではスポーツドリンク、それ以上では水が売れ、暑いほどさっぱりとした飲料に売れ行きが変化します。

ドリンクの売れ筋と気温の関係

 発注業務を行う場合には、72時間先や10日間先までの“気象予測”のデータをご活用いただくことで、このような気象による売れ行きの変化も加味した商品発注が可能になります。

 また、AIなどを用いて商品の需要予測や来店客予測などの予測モデルを構築する場合は、“過去の気象予測”と“気象予測”と“実況解析”のデータを組み合わせることで精度向上が期待できます。特に“過去の気象予測”は、実際のデータと比べて当時の予測がどの程度外れていたか、そのズレを学習させることができるため、精度を向上させるための学習データとしてニーズがあります。予報の当たり外れがわかってしまうので“過去の気象予報”を提供している気象会社は珍しいですが、当社では日々検証と改良を繰り返して予報精度90%以上を保っており、より精度の高い商品の需要予測モデルを構築いただけるよう提供していきます。

 さらに、観測データが周辺にない店舗の分析には、最寄りのアメダスや独自の観測データをもとに解析した“実況解析”が有効です。営業やマーケティングでは、実況解析をもとに売上や来客数との分析を行うことで、販売促進につなげることができます。

 

製造・小売業向け気象データセット一覧

データ種別
粒度
期間
気象要素
短期予測
1時間
72時間
天気、気温、降水量、風向、風速、気圧、湿度
中期予測
1日
10日間
天気、日最高気温、日最低気温、降水量
過去の短期予測
1時間
72時間
天気、気温、降水量、風向、風速、気圧、湿度
過去の中期予測
1日
10日間
天気、日最高気温、日最低気温、降水量
実況解析
1時間
天気、気温、降水量、風向、風速、気圧、湿度

 

実況解析データを6ヶ月分無償提供

 本気象データセットの扱いやすさや解像度の高さを体感いただくため、2021年12月末までの期間限定で、6カ月分の“実況解析”のデータをトライアルとして無償で提供します。半年分のデータを自由に扱うことができますので、ビジネスデータと組み合わせることで相関分析などにご活用ください。トライアルにご興味のある企業の方は、下記URLよりお気軽にお問い合わせください。

▼気象データセットの無償トライアルに関するお問い合わせはこちらから
    https://biz.weathernews.com/wxtech-store

 

ウェビナー「流通気象×WxTech®」開催

 9月16日(木)14時より「流通気象 × WxTech®︎」というテーマでウェビナーを開催します。本ウェビナーでは、本気象データセットに関する説明と製造業・小売業者向けのサービス紹介を予定しています。本気象データセットに関するご質問も受け付けますので、以下のURLからお申込みの上ご参加ください。

▼ウェビナーへのご参加はこちらから
    https://biz.weathernews.com/store20210916

▼詳細
 /news/37469/

 

 当社は、製造業・小売業のビジネスデータと組み合わせてご活用いただける気象データを提供し、コンビニ・スーパー・ドラッグストアや食品メーカーなどにおけるDX推進を後押ししていきます。

本ニュースをプリントアウトしてご覧になりたい方はこちら