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今年の梅雨はどうなる?ウェザーニューズ、2022年「梅雨入り・梅雨明け見解」を発表
梅雨入りは平年並、梅雨明けは全国的に平年より早い傾向
〜梅雨の総雨量は平年並の予想 6月下旬から7月上旬は大雨災害に警戒〜
モバイル/インターネット >株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開 千仁)は、2022年の「梅雨入り・梅雨明け見解」を発表しました。今年は、5月上旬から前線が沖縄付近に停滞するようになり、沖縄で平年より早い梅雨入りとなりました。今後、5月下旬から6月中旬にかけて梅雨前線が本州付近まで北上し、九州南部から東北まで平年並の梅雨入りとなる予想です。一方、7月は平年より早く太平洋高気圧が北への張り出しを強め、全国的に平年より早く梅雨明けする見込みです。
梅雨期間中の総雨量は、全国的に平年並となる予想です。雨のピーク時期は、沖縄・奄美で5月下旬、九州・中国・四国で6月下旬〜7月上旬、近畿から関東にかけて6月下旬、北陸・東北では6月下旬〜7月上旬になる予想です。各地方で大雨のおそれがあり、河川の増水、家屋への浸水、土砂災害などに注意が必要です。本格的な雨の季節に備え、側溝や雨どいの掃除など、対策を行っておくことをおすすめします。
最新見解はスマホアプリ「ウェザーニュース」またはウェザーニュースウェブサイト「梅雨情報」からご確認いただけます。雨の季節を少しでも安全で快適に過ごせるようお役立てください。
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梅雨見解2022
~梅雨明けは全国的に平年より早く、全国的に平年より短い梅雨に~
今年は5月4日に沖縄で梅雨入りが発表され、過去10年間で最も早い梅雨入りとなりました。これは、平年と比較すると6日早い梅雨入りです。今後、奄美から東北にかけての梅雨入りは平年並になる見込みです。
昨年は5月中旬に太平洋高気圧の勢力が強まり、前線の北上が早まったため、九州南部から中国・四国地方で平年より早く梅雨入りし、特に九州北部と四国地方では1951年の統計開始以降、最も早い梅雨入りでした。その後の前線の北上は遅く、近畿から東北にかけては、平年よりも遅い梅雨入りの所が多くなりました。今年は、5月上旬から前線が沖縄付近に停滞するようになり、沖縄で平年より早い梅雨入りとなりました。今後5月下旬から6月中旬にかけて梅雨前線が本州付近まで北上し、このタイミングで九州から東北まで梅雨入りすると見ています。
梅雨明けは全国的に平年より早い所が多くなる見込みです。また、昨年と比較すると沖縄から関東甲信は昨年同様か早く、北陸から東北は昨年より遅くなります。このため、梅雨期間は沖縄・奄美で平年並、九州から東北にかけては4日以上短くなる見込みです(図1)。
日本の天候に関係する熱帯の対流活動に注目すると、6月はフィリピン近海で活発になる傾向です。6月中旬にフィリピン近海の対流活動がピークになると見られ、このタイミングで太平洋高気圧が強まって前線が北上し、北陸から東北も梅雨入りする見込みです。7月はグアムの北から台湾にかけて対流活動が活発になるため太平洋高気圧も北への張り出しを強め、前線が北上します。平年より早く太平洋高気圧が北への張り出しを強め、各地で7月中旬に梅雨明けする見込みです。
~総雨量は全国的に平年並、6月下旬から7月上旬にかけて大雨災害に警戒~
今年の梅雨期間の雨量は、全国的に平年並の予想です(図2)。
5月は、沖縄・奄美で梅雨前線の活動が活発化するため曇りや雨の日が多くなり、5月下旬には雨のピークを迎えて強い雨が降る可能性があります。6月は梅雨前線を押し上げる太平洋高気圧の北への張り出しが平年並で、前線は本州の南海上から本州付近に停滞します(図3)。6月下旬は前線に向かって南からの暖かく湿った空気が流れ込みやすく、前線の活動が活発化する日があります。このため、近畿から関東は6月下旬、九州南部から中国・四国は6月下旬から7月上旬まで大雨に警戒が必要です。7月は平年より早く太平洋高気圧が北への張り出しを強めるため、西日本や東日本は前線の南側に入り、平年より早く晴れる日が多くなりそうです(図4)。北陸や東北でも6月下旬から梅雨末期にかけて大雨に注意が必要です。
※ 本見解は10日時点のものです。予測が大きく変わる可能性もありますので、最新見解は、スマホアプリ「ウェザーニュース」または、ウェザーニュースウェブサイト「梅雨情報」(https://weathernews.jp/s/news/tsuyu/ )にてご確認ください。
各地方の梅雨入り・梅雨明け予想
地方 | 梅雨入り | 梅雨明け | ||||
2022年 | 2021年 | 平年 | 2022年 | 2021年 | 平年 | |
東北北部 | 6月中旬 | 6月19日頃 | 6月15日頃 | 7月下旬 | 7月16日頃 | 7月28日頃 |
東北南部 | 6月中旬 | 6月19日頃 | 6月12日頃 | 7月中旬 | 7月16日頃 | 7月24日頃 |
北陸 | 6月中旬 | 6月13日頃 | 6月11日頃 | 7月中旬 | 7月14日頃 | 7月23日頃 |
関東甲信 | 6月上旬 | 6月14日頃 | 6月7日頃 | 7月中旬 | 7月16日頃 | 7月19日頃 |
東海 | 6月上旬 | 6月13日頃 | 6月6日頃 | 7月中旬 | 7月17日頃 | 7月19日頃 |
近畿 | 6月上旬 | 6月12日頃 | 6月6日頃 | 7月中旬 | 7月17日頃 | 7月19日頃 |
中国 | 6月上旬 | 5月12日頃 | 6月6日頃 | 7月中旬 | 7月13日頃 | 7月19日頃 |
四国 | 6月上旬 | 5月12日頃 | 6月5日頃 | 7月中旬 | 7月19日頃 | 7月17日頃 |
九州北部 | 6月上旬 | 5月11日頃 | 6月4日頃 | 7月中旬 | 7月13日頃 | 7月19日頃 |
九州南部 | 5月下旬 | 5月11日頃 | 5月30日頃 | 7月上旬 | 7月11日頃 | 7月15日頃 |
奄美 | 5月中旬 | 5月5日頃 | 5月12日頃 | 6月下旬 | 7月3日頃 | 6月29日頃 |
沖縄 | 5月4日頃 | 5月5日頃 | 5月10日頃 | 6月中旬 | 7月3日頃 | 6月21日頃 |
※ 梅雨入り・梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間あり、表には移り変わりの期間の概ね中日を記載しています。
※ 「平年」は、1991年~2020年の30年平均(入り・明けを特定しなかった年は除外)の日付です。
各地方の梅雨の天気傾向
地方 | 雨のピーク時期 | 雨量の傾向 | 天気傾向 |
東北 | 6月下旬〜 | 平年並 | 東北の梅雨入りは北部、南部ともに平年並の予想です。今年は7月になると太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線の北上も早まるため、梅雨明けは北部、南部ともに平年より早くなる見込みです。 |
北陸 | 6月下旬〜 | 平年並 | 北陸の梅雨入りは平年並の予想です。今年は7月になると太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線の北上も早まるため、梅雨明けは平年より早くなる見込みです。 |
関東 | 6月下旬 | 平年並 | 関東甲信の梅雨入りは平年並の予想です。今年は7月になると太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線の北上も早まるため、梅雨明けは平年より早くなる見込みです。 |
東海 | 6月下旬 | 平年並 | 東海の梅雨入りは平年並の予想です。今年は7月になると太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線の北上も早まるため、梅雨明けは平年より早くなる見込みです。 |
近畿 | 6月下旬 | 平年並 | 近畿の梅雨入りは平年並の予想です。今年は7月になると太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線の北上も早まるため、梅雨明けは平年より早くなる見込みです。 |
中国 | 6月下旬〜 | 平年並 | 中国・四国の梅雨入りは平年並の予想です。今年は7月になると太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線の北上も早まるため、梅雨明けは平年より早くなる見込みです。 |
九州 | 6月下旬〜 | 平年並 | 九州の梅雨入りは平年並の予想です。今年は7月になると太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線の北上も早まるため、梅雨明けは平年より早くなる見込みです。 |
沖縄 | 5月下旬 | 平年並 | 5月4日に沖縄で梅雨入りし、平年より早い梅雨入りとなりました。奄美でもまもなく、平年並の梅雨入りとなる予想です。梅雨明けは沖縄で平年より早く、奄美で平年並となる見込みです。 |