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ヘリコプター向け運航管理システムで、迅速な飛行計画の作成をサポート
飛行ルート上の気象リスクを可視化する新機能を追加
~飛行予定時刻の強風・低温・雲域・着氷・火山灰リスクを飛行高度と標高に重ねて表示~
ヘリコプター気象 > 航空気象 >株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、ヘリコプターの運航事業者向けに気象情報を提供する運航管理システム「FOSTER-Links(フォスターリンクス)」をバージョンアップし、飛行ルートにおける気象リスクを迅速に把握できる新機能の追加を本日発表しました。
ヘリコプターの運航には、あらかじめ飛行ルートや飛行時間をまとめたフライトプランを作成し管制機関へ提出する必要があり、安全なルートを選択するためには気象情報が欠かせません。当社は運航事業者から、“より迅速に安全な飛行ルートを選定しフライトプランを作成するため、飛行ルート上の気象情報を集約して一元的に把握したい“という声をいただくようになりました。
そこで当社は「FOSTER-Links」において、飛行ルート上空の大気構造を鉛直方向で予想した天気図を作成する新機能を追加しました。「FOSTER-Links」の地図をクリックして飛行ルートを選び、通過予定時刻と飛行高度を入力すると、飛行ルート上空の風向、風速、気温、湿域、着氷、火山灰の予測や、飛行高度と標高を重ね合わせることが可能です。また、作成した飛行ルートを当社の動態管理システム「FOSTER-CoPilot」と連携させることが可能で、ルートから外れて飛行している場合や飛行予定時間内に動態管理システムの入電が途切れた場合にアラート通知することが可能です。
当社は引き続き、品質の高い気象情報やヘリコプター専用のシステム開発に取り組み、ヘリコプター1便1便の安全運航をサポートしてまいります。
ヘリコプター向け運航管理システム『FOSTER-Links』に関するお問合せはこちら |
https://biz.weathernews.com/ga202304/ |
ヘリコプターの飛行ルート上の天気図を作成する新機能を追加
当社はヘリコプターの安全運航を支援するため、運航事業者向けに気象情報を提供する運航管理システム「FOSTER-Links(フォスターリンクス)」を提供しています。「FOSTER-Links」は、地図上に様々な気象情報を重ね合わせたり、ライブカメラで現地の様子を確認したりすることが可能で、ヘリコプターが飛行する前に上空の安全を確認するためのシステムです。
この度、より迅速に安全な飛行ルートを選定できるよう、飛行ルート上の気象情報を集約して一元的に把握できる新機能を追加しました。「FOSTER-Links」の地図上で離着陸および経由地点をクリックし飛行ルートを選定、通過予定時刻と飛行高度を入力すると、飛行ルート上空の大気構造を鉛直方向で予想した天気図を表示します。天気図には、飛行予定時刻に合わせた風向、風速、気温、湿域、着氷、火山灰のリスクを、標高と飛行高度に重ね合わせて表示させることができます。なお、「FOSTER-Links」で作成した飛行ルートは保存することができるため、定期運航便や利用頻度の高いルートでフライトプランを作成する際に便利です。
なお、本サービスは2023年3月から先行的に中日本航空株式会社で利用が開始されており、安全運航と業務の効率化に役立てられています。
独自の動態管理システムで安全運航をサポート
当社は2012年に動態管理システム「FOSTER-CoPilot」の提供を開始しました。無線不感地帯でも位置情報を常時把握できるイリジウム衛星通信を用いた、独自の機内持ち込み型システムで、ドクターヘリをはじめ現在は450台以上のヘリコプターに搭載されています。
「FOSTER-CoPilot」から受信したヘリコプターの位置情報(※1)は、「FOSTER-Links」の地図に重ねて表示することも可能です。また、「FOSTER-CoPilot」は、「FOSTER-Links」で作成した飛行ルートと連携させることができ、ヘリコプターがルートから外れて飛行している場合や飛行予定時間内にも関わらず動態管理システムの入電が途切れた場合に、アラート通知することも可能で、飛行中のヘリコプターの安全を自動で監視するシステムとしてお役立ていただけます。
当社は引き続き、品質の高い気象情報やヘリコプター専用のシステム開発に取り組み、ヘリコプター1便1便の安全運航をサポートしてまいります。
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