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ウェザーニューズ、「夏の小売需要傾向2026」を発表

エルニーニョ現象発生も全国的に暑い夏、ダブル高気圧で酷暑に注意

夏物商品は売れ行き好調に、厳しい残暑でコールド商品や熱中症対策商品は需要高が続く予想

株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、6〜9月の天気傾向と、それに伴う商品の売れ行きを予想した「夏の小売需要傾向2026」を本日発表しました。

今年の夏は、熱帯太平洋ではエルニーニョ現象、インド洋では正のダイポールモード現象が発生し、偏西風は日本付近で平年より北寄りを流れやすい見込みです。この影響で、日本付近への太平洋高気圧の張り出しは概ね平年並か北寄りにやや強まりやすく、チベット高気圧の勢力は平年並となる見込みで、夏は全国的に気温が高く、晴れて暑い日が多くなりそうです。太平洋高気圧とチベット高気圧が重なる「ダブル高気圧」の可能性があり、最高気温40℃を超える「酷暑日」に注意が必要です。残暑も厳しく、9月に入っても最高気温35℃以上の「猛暑日」がありそうです。

このため夏物商品の売れ行きは期間を通して好調になりそうです。残暑も厳しいため、そうめんや炭酸飲料などのコールド商品、スポーツドリンクなどの熱中症対策商品や、ハンディ扇風機や制汗剤といった暑さ対策グッズは、9月も需要が継続しそうです。

当社では、食品やアパレルなどのメーカーや小売店に対して、1kmメッシュの高解像度な気象データのほか、商品の需要予測や来店客予測、法人向け気象情報「ウェザーニュース for business」、天気連動広告などを通じて、生産や販売の最適化を支援しています。気象情報のビジネス活用にご関心のある企業の方はお問い合わせください。

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夏の気温傾向

今年の夏は、熱帯太平洋ではエルニーニョ現象が、インド洋では正のダイポールモード現象が発生する見込みです。

通常、エルニーニョ現象が発生すると冷夏や長雨になると言われています。これは、貿易風が弱まることで熱帯太平洋の海面水温の高い領域が東にシフトし、対流活動が東寄りで活発になり、太平洋高気圧の日本への張り出しが弱まる傾向があるためです。

ところが、今年の夏は正のインド洋ダイポールモード現象も発生(もしくは近い状態)するため、インド洋から西太平洋熱帯域への西風が強まります。この風がフィリピンの東で貿易風(東風)とぶつかり、対流活動が活発になる見込みです。また、北日本の近海から北米西岸沖にかけて海面水温が高い状況が予想され、偏西風は日本付近で平年より北寄りに流れやすい傾向です。このため、太平洋高気圧の日本付近への張り出しは概ね平年並か北寄りにやや強まりやすく、チベット高気圧の日本への張り出しも平年並と なりそうです。さらに地球温暖化の影響で、地球全体で気温が高い状態となっています。

この結果、今年の夏はエルニーニョが発生しても冷夏とはならず、広い範囲で気温が高くなりそうです。チベット高気圧と太平洋高気圧が重なってダブル高気圧になる可能性もあり、猛暑や場所によっては酷暑への備えも必要です。

エリア別では、6月は北日本ではやや高い〜高い、東・西日本では平年並〜高い、沖縄奄美では高い予想と幅がありそうです。7〜8月は全国的に平年より気温が高い予想で、広範囲で晴れて暑い日が多い傾向です。9月も北日本・沖縄で平年より高い、東・西日本ではやや高い〜高い傾向で、厳しい残暑が続きそうです。

夏の降水傾向

梅雨入り時期は、これから梅雨入りする東日本と東北地方では平年並〜遅く、梅雨明けは平年並〜早い予想です。梅雨の総雨量は沖縄・奄美で平年より多い、九州地方から東日本で平年並〜多い、東北地方は平年並の見通しです。6月後半から7月中旬にかけて梅雨前線の活動が活発になるおそれがあるため、強雨や大雨に十分に備えてください。梅雨明け後から8月にかけては晴れて暑い日が多い予想ですが、太平洋高気圧の張り出しが弱まって、暖かく湿った空気が日本付近へ流れ込みやすくなる時期もありそうです。また、6月以降の台風発生数は概ね平年並の見込みで、日本に接近する台風は平年より多い14 個程の予想です。

※最後のページにエリアごと(北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美)の気象見解を記載しています。

 

夏の小売需要傾向2026

当社流通気象チームの気象データアナリストは、過去の夏のGoogle検索数の傾向と気象データの関係を分析し、今年の夏の気温傾向をもとに季節商品が注目される時期を予想しました。

今夏は全国的に気温が高い傾向となる見込みです。このため、アイスや冷やし麺などのコールド商品や、スポーツドリンクなどの熱中症対策となる商品、ハンディ扇風機、汗拭きシート、制汗剤といった暑さ対策となる日用品など、夏物商品の需要は高まりそうです。また、9月も高温傾向が続くため、夏物商品の人気は長く続きそうです。

〜類似年の需要傾向〜

今年の東日本の気温は、2023年と類似した気温傾向になる予想です。2023年の6~8月にかけて夏物商品のGoogle検索数と東京の気温の傾向を見てみると、「そうめん」の検索数は、6月はじめから増加傾向を示し、8月中旬ごろまで検索数が多い状態が継続しています。気温も同様に、6月はじめから上昇し7月下旬~8月上旬にピークを迎えています。

また、この年の6~7月のそうめんの検索数と気温の相関を分析すると、おおよそ31℃以上で検索数がぐっと伸びることがわかります。

 

「スポーツドリンク」の検索数もそうめんと似た傾向で、気温の上昇とともに6月はじめからじわじわと増加し、7月中旬から8月上旬にピークを迎えています。

スポーツドリンクの6月~7月の検索数と気温の相関関係を分析してみると、気温34.1℃まで上昇するにつれ検索数も増加する傾向があり、特に32.5℃を境に検索数が急増していることが分かります。また、8月中旬以降は検索数は減少傾向にはありますが、8月下旬も気温の高い日が多く、検索数が再び増加している期間もあります。残暑が厳しくなりそうな今年も、ピーク後も需要が高まる可能性がありそうです。

商品需要に関連する気象サービス

当社は食料品やアパレル、家電のメーカーや、スーパーマーケットやコンビニなどの小売店向けに、1kmメッシュ(四方)の気象データ来店客予測を提供し、企業の店舗運営や販売戦略をサポートしています。天気・気温・降水量・風向・風速・気圧・湿度などさまざまな気象要素や体感に関する短期・中期・長期予報や実況データをAPIなどで提供します。企業は、気象データを企業が運用している商品の需要予測や来店客予測、レジシフトの調整、自動発注システムなどに取り入れることができます。

また、企業専用にお天気アプリをカスタマイズできる「ウェザーニュース for business」や商品の販売数やウェブサイトの閲覧数、来店客数などの企業のデータと気象データを用いてAI需要予測をお試しできる「ウェザーニューズ 360 Insight」、商品需要が高まる気象条件時に広告を配信する「天気連動広告」や、お天気キャスターとのYouTubeやSNSでのコラボ企画も実施しています。気象情報のビジネス活用にご興味のある企業の方は、以下よりお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから:https://wxtech.weathernews.com/contact.html

 

エリアごとの気象見解

エリア

6〜9月の気温
(平年との比較)

6~9月の気象見解

北日本

(北海道・東北)

6月:やや高い〜高い
7月:高い
8月:高い
9月:高い

<6月>北海道は月を通して天気は周期変化します。気温は平年より高く、アップダウンしながらも暑くなる日もありそうです。日毎や一日の寒暖差にご注意ください。
東北地方は、上旬は天気が周期変化します。中旬以降は南部から曇りや雨の日が多くなり、段々と雨の季節へと向かいます。下旬は強雨に注意が必要です。
気温は北海道では平年より高く、東北地方ではやや高い予想で、暑くなる日もありそうです。日毎や一日の寒暖差にご注意ください。なお、梅雨入りは平年より遅い予想です。

<7月>北海道は天気は周期変化しますが、中旬はぐずつく時期があります。気温は平年より高く、夏の厳しい暑さとなる日もありそうです。暑さ、紫外線対策を万全にしてください。
東北地方は中旬にかけて曇りや雨の日が多く、強雨や大雨に注意、警戒が必要です。下旬は次第に晴れる日が多くなります。気温は平年より高く、夏の厳しい暑さとなる日もありそうです。暑さ、紫外線対策を万全にしてください。なお、梅雨明けは平年より早い予想です。

<8月>中旬にかけて晴れる日が多いものの、雷雨の日もある見込みです。下旬は北海道で曇りや雨の日が多くなり、東北地方は台風が接近するおそれがあります。気温は平年より高く、厳しい暑さが続きます。適切な空調の使用など暑さ、熱中症対策をしっかりする必要があります。

<9月>北海道は、上旬は晴れる日が多く、中旬から下旬は日本海側で周期変化する時期と晴れる日が多い時期があります。
東北地方は上旬から中旬は晴れる日が多く、雷雨になる日があります。下旬は天気が周期変化しますが、日本海側は晴れる日が多くなりそうです。
気温は平年より高く、上旬は残暑が厳しい時期もあるので、引き続き熱中症対策が必要です。

東日本

(関東甲信・北陸・東海)

6月:平年並〜高い
7月:高い
8月:高い
9月:やや高い〜高い

<6月>上旬は周期変化ながら晴れる日が多いものの、中旬以降は曇りや雨の日が増え、雨の季節へと移行する見込みです。特に下旬は太平洋側で強雨や大雨への警戒が必要です。気温は北陸地方では平年並ですが、その他は平年より高い予想で、蒸し暑い日が増えるため、暑さと湿気への対策が必要です。なお、梅雨入りは北陸で平年より遅く、その他は平年並の予想です。

<7月>太平洋側は前半、日本海側は中旬にかけて曇りや雨の日が多く、特に日本海側は強雨や大雨に注意・警戒が必要です。梅雨明け以降は晴れて暑い日が多くなるため、熱中症対策を万全にしてください。気温は平年より高い見込みです。なお、梅雨明けは平年並の予想です。

<8月>上旬は強い雨の降る日があるため注意が必要です。中旬以降は晴れる日が多くなりますが、雷雨や強雨の日もある見込みです。気温は平年より高く、厳しい暑さが続きます。猛暑日となることもあり、適切な空調の使用など熱中症対策をしっかりとする必要があります。また、下旬は台風が接近する可能性があるため、最新情報を確認してください。

<9月>上旬は晴れる日が多く、中旬は台風が接近するおそれがあります。最新情報を確認するようにしてください。下旬は天気が周期変化しますが、晴れる日が多くなりそうです。気温は平年よりやや高い〜高い予想で、残暑の厳しい時期もあるため、引き続き熱中症対策が必要です。

西日本

(近畿・中国・四国・九州)

6月:平年並〜高い
7月:高い
8月:高い
9月:やや高い〜高い

<6月>前線の影響で曇りや雨の日が多く、特に下旬は強雨や大雨への警戒が必要です。気温は近畿地方では平年並ですが、その他は平年より高い予想で、次第に蒸し暑い日が多くなるため、暑さと湿気への対策が必要です。なお、梅雨入りは平年並〜早い傾向でした。

<7月>前半は曇りや雨の日が多く、強雨や大雨に注意・警戒が必要です。後半は晴れる日が多くなります。気温は平年より高く、夏本番の厳しい暑さになります。紫外線対策はもちろん、こまめな水分、塩分補給など熱中症対策が必要です。なお、梅雨明けは平年並〜早い予想です。

<8月>上旬は台風が接近するおそれがあります。中旬以降は晴れる日が多くなりますが、雷雨や強雨の日もある見込みです。気温は平年より高く、汗が吹き出るような厳しい暑さが続きます。猛暑日となることもあり、適切な空調の使用など熱中症対策をしっかりとする必要があります。

<9月>上旬は晴れる日が多く、雷雨になる日があります。中旬から下旬は天気が周期変化しますが晴れる日が多くなりそうです。台風が接近する可能性もあるため、最新情報を確認するようにしてください。気温は平年よりもやや高い〜高く、残暑の厳しい時期もあるため、引き続き熱中症対策が必要です。

沖縄・奄美

6月:高い
7月:高い
8月:高い
9月:高い

<6月>中旬にかけて曇りや雨の日が多く、強雨や大雨に注意が必要です。下旬は晴れる日が多くなり、本格的な夏の訪れとなります。気温は平年より高く、蒸し暑い日が多くなりそうです。こまめな水分補給など、熱中症対策を万全にする必要があります。なお、梅雨明けは平年並〜早い予想です。

<7月>晴れる日が多いですが、中旬を中心ににわか雨や雷雨の日が多くなります。気温は平年より高く、汗が吹き出る厳しい暑さになります。こまめな水分、塩分補給など熱中症対策が欠かせません。

<8月>晴れる日が多いものの、台風が接近するおそれがあります。最新の情報に十分注意してください。気温は平年より高く、汗が吹き出るような厳しい暑さが続きます。適切な空調の使用など熱中症対策をしっかりとする必要があります。

<9月>晴れる日が多いものの、前半は台風が接近するおそれがあります。最新情報を確認するようにしてください。気温は平年よりも高く、残暑の厳しい時期もあるため、引き続き熱中症対策が必要です。

※本傾向は6月4日時点のものです。
 

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