ニュース
2027年スギ・ヒノキ花粉の飛散量は?ウェザーニューズ「第一回花粉飛散予想」発表
北・東日本の花粉飛散量は大幅減少 西日本は広範囲で増える見込み
日照少ない関東は昨年の半分の一方 中四国や九州は「表年」で1.5倍の地域も
モバイル/インターネット >株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、2027年春の花粉シーズンに向け、「第一回花粉飛散予想」(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)を発表しました。2027年の花粉飛散量は北海道から近畿で前年を下回るところが多く、特に関東では前年の5割程度、北日本では3割程度となる予想です。一方、中国や四国、九州では飛散量が前年を上回ると見ています。
2026年の夏の天候と年ごとの飛散量の増減傾向をもとに2027年の花粉飛散量を予想しています。今年の夏は北日本と西日本を中心に気温が高く、日照時間が多くなりました。一方、前線や湿った空気の影響を受けた東北太平洋側や東日本では気温が平年よりやや高く、日照時間は平年をやや下回りました。また、2026年の春に飛散量が少なかった中国や四国、九州はその反動で飛散量が増える「表年」、2026年春の飛散量が多かった北・東日本、近畿は飛散量が減少する「裏年」になるとみています。「表年」で気象的な好条件となった中国や四国、九州では飛散量が増える予想で、万全の対策が欠かせません。飛散量が減少する地域でも晴れて風の強い日には大量飛散となるおそれもあるため、油断せずに対策を行うようにしてください。
なお、次回の「第二回花粉飛散予想」は12月上旬の発表を予定しています。
| 「第一回花粉飛散予想」の一般向けサイト |
| https://weathernews.jp/news/202609/030101/ |
◆2027年「第一回花粉飛散予想」
<飛散量:北日本や東日本は平年より少ない傾向 九州は前年比1.5倍となる見込み>
2027年春の花粉飛散量は、中国や四国、九州で2026年を上回る一方、北日本や東日本、近畿では下回る予想です。2026年に記録的な大量飛散となった東北や関東南部、甲信ではその反動により2026年比で50%を下回る地域が多く、特に青森県では16%になる予想です。一方、2026年の飛散量が少なかった九州では今夏の気象的な好条件により、2026年比で150%を超える地域が多くなる見込みです。全国平均では2026年比で67%となる予想です。
平年(2017~2026年の平均飛散量)と比べると、中国や四国、九州で上回る一方、北日本や東日本では下回る地域が多くなります。平年の半分程度になる地域もある予想です。全国平均では平年比で88%となる予想です。
<飛散量予想の根拠:2026年夏の天候と年ごとの増減傾向>
花粉の飛散量予想は、主に前年の夏の天候と年ごとの飛散量の増減傾向を基に算出しています。2027年の飛散量予想の背景は以下の通りです。
〜関東や東北太平洋側は夏の日照が少なく雄花の生長に不向き〜
前年の夏に十分な日照があり気温が上がるほど光合成が盛んになり、花粉の発生源となる雄花の生長が促される傾向があります。
2026年の夏は高気圧に覆われ、西日本や北日本で晴れる日が多くなりました。そのため日照時間が多く気温も高くなり、雄花の生長には適した天候となりました。一方、前線や湿った空気の影響を受けた東日本や東北太平洋側では、日照時間が平年よりやや少なくなりました。気温は平年よりもやや高くなったものの前年ほどではありませんでした。
今夏の天候を総合すると、西日本や北日本では雄花の生長には適した天候となったとみています。一方で、東日本では前線や湿った空気の影響により日照時間が平年を下回り、気温の上昇も前年に比べると抑えられたため、雄花の生長には平年並み、あるいはやや不向きの天候だったと考えられます。
〜北日本や東日本で「裏年」、西日本で「表年」傾向〜
花粉の飛散量は周期的に変動し、花粉の飛散が多い年と少ない年が交互に訪れる傾向があります。飛散量が多い年を「表年」、少ない年を「裏年」と呼びます。エリアによって増減の周期は異なり、「表年」「裏年」も異なります。夏の天候などの影響で「表年」「裏年」の区別が不明確になる年もあります。
2026年は北日本や東日本、近畿を中心に飛散量が前年よりも多く、平年比でも大幅に上回る「表年」となった地域が多くなりました。その反動で、2027年は花粉の飛散量が減少に転じて「裏年」になると見込んでいます。特に2026年に大量飛散となった東北や関東南部、甲信では「裏年」の傾向が強く表れ、前年比で50%を下回る地域が多くなるとみています。一方、中国や四国、九州では、2026年の飛散量が前年を下回る地域が多くなったため、2027年は飛散量が増加に転じて「表年」になると予想しています。
◆エリア別の2027年花粉飛散予想
◆都道府県別の2027年花粉飛散予想
エリア | 都道府県 | 花粉飛散量 (前年比:%) | 花粉飛散量 (平年比:%) | エリア | 都道府県 | 花粉飛散量 (前年比:%) | 花粉飛散量 (平年比:%) |
北海道 | 北海道 | 56 | 77 | 近畿 | 滋賀県 | 75 | 105 |
東北北部 | 青森県 | 16 | 35 | 京都府 | 43 | 76 | |
岩手県 | 35 | 64 | 大阪府 | 72 | 91 | ||
秋田県 | 36 | 75 | 兵庫県 | 92 | 106 | ||
東北南部 | 宮城県 | 43 | 65 | 奈良県 | 66 | 93 | |
山形県 | 28 | 59 | 和歌山県 | 80 | 109 | ||
福島県 | 36 | 52 | 中国・四国 | 岡山県 | 79 | 95 | |
関東・山梨 | 茨城県 | 78 | 75 | 広島県 | 129 | 124 | |
栃木県 | 56 | 58 | 鳥取県 | 108 | 123 | ||
群馬県 | 61 | 73 | 島根県 | 112 | 130 | ||
埼玉県 | 59 | 66 | 山口県 | 182 | 145 | ||
千葉県 | 78 | 78 | 徳島県 | 131 | 122 | ||
東京都 | 34 | 54 | 香川県 | 121 | 114 | ||
神奈川県 | 35 | 50 | 愛媛県 | 107 | 110 | ||
山梨県 | 38 | 75 | 高知県 | 126 | 118 | ||
北陸・長野 | 長野県 | 40 | 76 | 九州 | 福岡県 | 151 | 124 |
新潟県 | 68 | 92 | 佐賀県 | 137 | 150 | ||
富山県 | 100 | 101 | 長崎県 | 137 | 145 | ||
石川県 | 85 | 95 | 大分県 | 187 | 136 | ||
福井県 | 73 | 101 | 熊本県 | 150 | 126 | ||
東海 | 静岡県 | 47 | 63 | 宮崎県 | 205 | 120 | |
愛知県 | 99 | 97 | 鹿児島県 | 122 | 129 | ||
岐阜県 | 55 | 81 | 全 国 | 67 | 88 | ||
三重県 | 87 | 89 |
| ||||
※平年:天候の平年は1991〜2020年の過去30年平均、花粉飛散量の平年は2017〜2026年の過去10年平均
※飛散量:花粉観測機「ポールンロボ」が観測すると想定される花粉数。過去のポールンロボの観測データをもとに予想を算出
◇参考:ウェザーニューズの花粉飛散予想と観測網について

ウェザーニューズの「花粉プロジェクト」は、花粉症の方々の役に立ちたい!という想いで、2005年から実施しているユーザー参加型の取り組みです。全国のご家庭や企業などに、独自開発した花粉観測機「ポールンロボ」を約1,000台設置し、空気中に含まれる花粉をリアルタイムに観測します。
本プレスリリースでは、これまで「花粉プロジェクト」で蓄積してきた花粉の観測データ、年ごとの飛散量傾向、今夏の天候をもとに来シーズンの花粉飛散予想を発表しています。また、11月に全国のウェザーニュースアプリのユーザーと花粉の雄花の生長状況を調査する「雄花調査」を実施し、必要に応じて飛散量予想を更新する予定です。なお、「第二回花粉飛散予想」は、飛散量予想に加えて飛散開始時期や飛散ピークについてまとめ、12月上旬に発表予定です。
ウェザーニューズは、「花粉プロジェクト」の取り組みや花粉飛散予想の発表、ウェザーニュース「花粉情報」での発信などを通じて、花粉症の方が少しでも楽に過ごせるよう、サポートを続けてまいります。










