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ウェザーニューズ、「秋冬の小売需要傾向2026」を発表

過去最強のエルニーニョ現象が継続し、今冬は「記録的な暖冬」の可能性

〜秋冬の商品需要の立ち上がりはゆっくりで、春物へのシフトが早い予想〜

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秋冬の全国の気温傾向マップ(11月〜12月)

株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、2月までの天気傾向と商品需要を予想した「秋冬の小売需要傾向2026」を本日発表しました。現在、過去最大の強さのエルニーニョ現象が発生している影響で、11月は全国の広い範囲で平年より気温が高く、あたたかい秋になりそうです。冬(12〜2月)は、寒気が流入するタイミングはあるものの、シーズンを通して寒気の南下が弱く、気温は全国的に平年より高く、「記録的な暖冬」となる可能性もあります。一方で、今冬は南岸低気圧が多く発生する傾向で、関東甲信を中心とした東〜西日本の太平洋側では、気温が上がらない日がある見込みです。寒さのピークは1月中旬〜下旬の予想です。

秋冬商品の需要は、季節の歩みはゆっくりですが、一時的に気温が下がるタイミングで高まりそうです。また、冬の終わりの気温も平年より高いため、日用品や家電、衣料品や飲食物などの冬物需要のピークアウトは早まり、早々に春物商品への関心が高まる可能性があります。

当社ではアパレル・食品・日用品のメーカーや小売店、ECサイトの運営者などに対して、1kmメッシュの高解像度な気象データや法人向け気象情報「ウェザーニュース for business」、商品との気象相関分析や広告サービスを提供しています。気象データのビジネス活用にご関心のある企業の方はお問い合わせください。

秋冬の気温傾向
秋:全国的にあたたかい秋、季節の歩みはゆっくり

11月の気温は広い範囲(北〜東日本と沖縄・奄美)で平年より高く、西日本では平年よりやや高い〜高い傾向です。非常に強いエルニーニョ現象がピークを迎え、地球温暖化の影響も合わさり、熱帯域を中心に大気全体の温度が高くなる見込みです。偏西風は全般的に平年より北を流れ、日本付近はあたたかい空気に覆われやすい状況になります。偏西風が南に大きく蛇行するタイミングで、一時的に北日本を中心に寒気が流入しそうですが、長続きしない見込みです。11月下旬には東京と近畿で木枯らし1号が吹く見込みです。

冬:全国的に暖冬傾向、太平洋側では南岸低気圧に注意

冬(12〜2月)の気温は広い範囲(北〜東日本、沖縄・奄美)で平年より高く、西日本はやや高い〜高い傾向です。2023年〜2024年の冬のように、記録的な暖冬傾向になる可能性もあります。ただ、一時的な強い寒気の南下には注意が必要です。今冬は南岸低気圧が発生しやすく、関東甲信を中心とした東〜西日本太平洋側では、気温が上がらない日がありそうです。寒さのピークは北〜西日本で1月中旬~下旬、沖縄・奄美で1月下旬の予想です。晩冬からの季節進行は早く、春の訪れが早く感じられそうです。

<詳細解説:今冬の暖冬傾向と南岸低気圧増加のメカニズム>

今冬の暖冬傾向と南岸低気圧増加のメカニズム
今シーズンの冬の海洋・大気の特徴と日本付近への影響

冬も引き続き、過去最強のエルニーニョ現象が継続する見込み(①)で、地球温暖化の影響も合わさり、熱帯域を中心に大気の温度が平年より高い状態が継続します。また、インド洋全体の海面水温も上昇する予想で、冬の前半ほど西側を中心に対流活動が活発になる見込みです(②)。また、フィリピンの近海での対流活動が平年より不活発になる予想です(③)。このため、偏西風が中東付近で平年よりも北寄りを流れやすく、中国南部で南寄り、本州付近から日本の東で北寄りを流れやすい見込みです(④)。この偏西風の蛇行により日本付近はあたたかい空気に覆われやすくなります。

一方、シベリア高気圧は平年より南東への張り出しが弱く(⑤)、アリューシャン低気圧は平年より東寄りで発達する予想(⑥)で、日本付近への寒気の流れ込みは平年より弱い見込みです。また、③の影響で日本付近へ南からのあたたかい空気が流れ込み、台湾付近から日本の南で前線帯が形成されやすく(⑦)、南岸低気圧の発生、通過の頻度が平年より多くなりそうです(⑧)。

降雪・降水傾向

11月も天気は周期変化し、北日本を中心に冬型の気圧配置になることがありますが、長続きはせず寒気の南下も弱い傾向です。降水量は北日本と東日本の日本海側で平年並、北日本と東日本の太平洋側、西日本、沖縄・奄美で平年並か多い予想です。

12〜2月も冬型の気圧配置になることはあっても、長続きせず寒気の南下が弱い傾向が継続します。ただ、平年より南岸低気圧が発生、通過する頻度が多くなることが予想されます。南岸低気圧の発生・通過と寒気の南下タイミング次第では、関東甲信や東北太平洋側でも積雪や大雪になるおそれがあるため、十分な備えが必要です。初雪は全国的に平年より遅く、東〜西日本の太平洋側では観測されない地点もありそうです。降雪量は北日本の日本海側で平年並〜少ない、東〜西日本の日本海側で平年より少ない、北日本太平洋側は平年並〜多い、東〜西日本の太平洋側は平年並~少ない予想です。

秋冬の商品需要
〜今シーズンの予想〜

当社流通気象チームの気象データアナリストは、過去の11〜2月のGoogle検索数の傾向と気象データの関係を分析し、今シーズンの秋冬の気温傾向をもとに季節商品の販売動向を予想しました。

10月に入り、東京をはじめ関東地方は晴れてあたたかい日が多くなりましたが、今後も気温は高めで推移し、期間を通して平年より高くなりそうです。季節の歩みはゆっくりですが、一時的に気温が下がるタイミングで、おでん、鍋つゆ、フリース、ダウンジャケット、ヒーター、こたつ、毛布、カイロなど冬物商品の需要が増えそうです。冬の終わりにかけても気温は平年より高いため、冬物商品の需要は長くは続かず、早々に春物商品への関心が高まる可能性があります。

〜類似年の需要傾向〜

今冬(12~2月)の気温傾向は2023〜2024年と類似する予想で、このシーズンはエルニーニョ現象などの影響で全国的に記録的な暖冬となりました。また、2024年2月5日には、南岸低気圧の影響を受けて、関東広範囲で積雪となりました。

このときの「フリース」の検索数と東京の気温の関係を見てみると、11月半ばに気温が大きく下がり、フリースの検索が大きく増えています。その後も気温の低下に呼応して検索数が伸びる動きを見せていますが、年明け以降は検索数は右肩下がりとなっています。

東京の気温と「フリース」検索の関係(2023年11月~2024年2月)

「ヒーター」や「おでん」も11月なかばに大きく検索数を伸ばしており、「ヒーター」は、年内は気温の低下に呼応して検索数が伸びています。ただし、1月以降は大きく伸びることはありませんでした。「おでん」は1月は比較的検索数も多くありましたが、2月は下降傾向で特に気温が上がった時期は検索数もさらに落ち込みました。

東京の気温と「ヒーター」検索の関係(2023年11月~2024年2月)

東京の気温と「おでん」検索の関係(2023年11月~2024年2月)

〜気温と検索数の分析:最高気温15.5℃が「フリース」購入意欲の分岐点〜

気温と検索数の分析結果。最高気温15.5℃が「フリース」購入意欲の分岐点

また、夏から冬にかけて(今回は過去5年分、7月~翌年1月のデータを使用)「フリース」の検索と気温の関係性を分析したところ、最高気温28.5℃~15.5℃の間は、検索数が右肩上がりに増える傾向があることがわかります。一方で15.5℃を下回ると検索は下がる傾向で、15.5℃は注目度が大きく変わる分岐点と言えそうです。今冬の類似年である2023年11月~2024年2月では、15.5℃以下に達したタイミングは11月半ばで、検索数の推移とも一致しています。

商品需要に関連する気象サービス

当社は食料品やアパレル、家電のメーカーや、スーパーマーケットやコンビニなどの小売店、ECサイトの運営者などに対して、1kmメッシュ(四方)の気象データを提供し、企業の店舗運営や販売戦略をサポートしています。天気・気温・降水量・風向・風速・気圧・湿度などさまざまな気象要素や体感に関する短期・中期・長期予報や実況データをAPIなどで提供します。企業は、気象データを企業が運用している商品の需要や来店客予測、レジシフトの調整、自動発注システムなどに取り入れることができます。

この他、企業専用にお天気アプリをカスタマイズできる「ウェザーニュース for business」や企業の商品と気象データの相関を分析する「気象相関分析」のほか、上記で示した気温分岐点の分析、気象的に商品需要が高まるエリアや時間帯にお天気アプリ「ウェザーニュース」上で広告を配信する「天気連動広告」や、お天気キャスターとのYouTubeやSNSでのコラボ企画も実施しています。気象情報のビジネス活用にご関心のある企業の方はお問い合わせください。

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https://wxtech.weathernews.com/contact/inquiry/

 

エリア別の気象見解

エリア

気温傾向
(10月下旬〜2月の平年との比較)

気象見解(10月下旬〜2月)

北日本

(北海道・東北)

高い

<10月下旬>天気は周期的に変わるものの、移動性高気圧に覆われて、晴れる日が多くなりそうです。気温は平年より高いですが、ストールなど小物アイテムを活用して、朝晩の冷えに備えてください。

<11月>天気は周期的に変わり、雪の降る日もありそうです。気温は平年より高い予想ですが、朝晩中心にグッと冷え込むので、服装で上手な調節が必要です。初雪は平年よりも遅い見込みです。

<12〜2月>今冬は平年より冬型の気圧配置が長続きせず、寒気の南下も弱い見込みです。ただ、一時的な強い寒気の南下には注意が必要です。また、南岸低気圧の影響で、太平洋側でも積雪や大雪になるおそれがあるため、十分な備えが必要です。また、低気圧が発達しながら通過する可能性もあるため、荒天にも注意が必要です。気温は平年より高い予想で、寒さのピークは1月中旬〜下旬の見込みです。

東日本

(関東甲信・北陸・東海)

高い

<10月下旬>天気は周期的に変わるものの、太平洋側を中心に前線や湿った空気の影響を受けやすい時期がありそうです。気温は平年より高い予想ですが、朝晩は冷えるので服装で調節してください。

<11月>天気は周期的に変わります。気温は平年より高い予想です。日中は暖かくても朝晩はグッと冷えるので、上着やストールなどの小物で上手な調節が必要です。

<12〜2月>今冬は平年より冬型の気圧配置が長続きせず、寒気の南下も弱い見込みです。ただし、南岸低気圧が多く発生・通過する傾向で、関東甲信を中心とした太平洋側では日中でも気温が上がらない日がある見込みです。また、寒気流入と南岸低気圧のタイミング次第では、関東甲信を中心に積雪や大雪となるおそれもあるため注意が必要です。気温は平年より高い予想で、寒さのピークは1月中旬〜下旬の見込みです。また、初雪は平年よりも遅く、太平洋側では観測されない地点もありそうです。

西日本

(近畿・中国・四国・九州)

10月下旬:やや高い
11月〜2月:やや高い〜高い

<10月下旬>天気は周期的に変わるものの、前線や湿った空気の影響を受けやすい時期がありそうです。また、台風が接近するおそれもあるため、最新の情報をこまめにご確認ください。気温は平年よりやや高い予想ですが、朝晩の冷えに対して服装で上手に調節する必要があります。

<11月>天気は周期的に変わります。気温は平年よりやや高い〜高い予想です。日中は暖かくても朝晩はグッと冷えるので、上着やストールなどの小物で上手な調節が必要です。

<12〜2月>今冬は平年より冬型の気圧配置が長続きせず、寒気の南下も弱い傾向です。ただし、一時的に西回りで寒気が入る可能性があります。また、南岸低気圧の影響で日中気温が上がらない日があったり、低気圧が発達しながら通過する可能性もあるため、注意が必要です。気温は平年よりやや高い〜高い予想で、寒さのピークは1月中旬〜下旬の見込みです。また、初雪は平年よりも遅く、太平洋側では観測されない地点もありそうです。

沖縄・奄美

10月下旬:やや高い
11月〜2月:高い

<10月下旬>天気は周期的に変わりますが、ぐずつく時期もありそうです。台風が接近するおそれもあるため、最新の情報をこまめに確認する必要があります。気温は平年よりやや高い予想ですが、朝晩は涼しい日もありそうです。

<11月>晴れる日が多いものの、下旬は周期的に変化しそうです。気温は平年より高く、昼間は薄着で過ごしやすい日が多いですが、朝晩はヒンヤリするので、服装で上手な調節が必要です。

<12〜2月>天気は周期的に変わりますが、曇りや雨の多い時期と晴れやすい時期がありそうです。気温は平年よりも高い予想ですが、冷える日があるため、服装で上手な調節が必要です。寒さのピークは1月下旬の見込みです。

※本傾向は2026年10月20日時点のものです。

 

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