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ウェザーニューズ、2026年のゲリラ雷雨の発生回数と特徴を発表

今夏のゲリラ雷雨は全国約5.7万回と前年比大幅減 8月の千葉は2倍以上に

西日本・北海道は高気圧で抑制も、東日本は局地的な豪雨被害が相次ぐ

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、2026年夏のゲリラ雷雨(注1)の発生回数やピーク、特徴などを発表しました。今夏のゲリラ雷雨発生回数は全国で56,760回となり、2025年(88,100回)と比較して減少しました。一方で、関東南部では昨年を上回り、特に8月の千葉県は2025年の2倍以上を記録しました。発生ピークは8月下旬で、東日本を中心に湿った空気や上空の寒気の影響を受けて大気の状態が不安定な日が続きました。

一般向けサイト「ゲリラ雷雨のまとめ」
https://weathernews.jp/news/202610/200221/

発生回数:全国で合計56,760回発生

2026年ゲリラ雷雨発生回数
2026年ゲリラ雷雨発生回数(2025年比)

2026年の夏(7月1日〜9月30日)における全国のゲリラ雷雨の発生回数は合計56,760回で、2025年( 88,100回 )と比べると約0.6倍となり、減少しました。都道府県別の発生回数を2025年と比べてみると、北海道や西日本、南西諸島で顕著に減少しています。一方、関東南部や東北は2025年並み〜多くなりました。

2026年は勢力の強い太平洋高気圧が西日本や南西諸島を覆い、オホーツク海高気圧も北海道付近に中心を持つことが多く、ゲリラ雷雨の発生回数が抑えられました。一方で、高気圧と高気圧の間に挟まれた東日本には湿った空気が流れ込みやすく、ゲリラ雷雨の発生回数が多くなりました。

ゲリラ雷雨の発生回数は、佐賀県で255 回 (2025 年 1,024 回)、次いで長崎県の675 回 (2025 年 2,468 回) となりました。それぞれの県は昨年と比べておよそ0.25倍です。東京都は943回 (2025年770回)、神奈川県は454回 (2025年292回) と2025年よりも発生回数が多くなりました。8月の千葉県では495回発生しており、これは2025年の221回と比べて2倍以上の発生回数です。 

2026年7月1日に発表した「ゲリラ雷雨傾向2026」(※1)では、全国でおよそ11万回発生する予想としており、予想より大きく下回りました。月別でみると、当初発生ピークになると見ていた8月中旬の発生回数が、全国的に大きく下回りました。これは、太平洋高気圧やオホーツク海高気圧の勢力が予想より強く、西日本や北海道を中心に高気圧に覆われていたためゲリラ雷雨の発生が抑えられたことが挙げられます。また、9月になるとオホーツク海高気圧や日本海に中心をもつ高気圧の影響で北日本や東日本を中心に気温が上がらず、ゲリラ雷雨をもたらす積乱雲が発生しにくくなりました。そのため、全体としては予想を下回る発生回数となっています。一方で、2026年の夏は、台風や秋雨前線の停滞、暖湿流の流れ込みなどにより、線状降水帯が発生するなどし、各地で豪雨被害が発生しました。“ゲリラ雷雨”の発生回数は少なかったものの、それ以外が原因となる大雨災害が多発しました。

※1 2026年7月発表 「【ゲリラ雷雨傾向2026】2026年のゲリラ雷雨は昨年の25%増で約11万回予想 8月中旬がピーク」/news/56520/

 

発生時期:発生ピークは8月下旬

2026年ゲリラ雷雨発生回数(全国)月別に見ると、全国のゲリラ雷雨の発生回数は、7月に15,169回、8月に26,620回、9月には14,971回となりました。各月を2025年と比較するとそれぞれ0.59倍、0.75倍、0.55倍です。

ゲリラ雷雨が一番多かったのは8月下旬で、2025年の同時期と比較すると0.8倍程度となりました。

エリア別で見ると、北日本や西日本は8月下旬にピークとなり、東日本は7月下旬と8月中旬から下旬にピークとなりました。

2026年ゲリラ雷雨発生回数(北日本)
2026年ゲリラ雷雨発生回数(東日本)
2026年ゲリラ雷雨発生回数(西日本)
2026年ゲリラ雷雨発生回数(南西諸島)

特徴:高気圧縁辺の湿った空気と寒気の影響で発生

2026年のゲリラ雷雨は2025年よりも少なくなっているところがほとんどで、全国では2025年の6割程度の発生回数にとどまりました。

7月の東日本から西日本は太平洋高気圧やチベット高気圧に覆われ、晴れて気温が上昇しました。上空の大気の状態は安定したため、ゲリラ雷雨の発生は局地的となり、発生回数は2025年よりも少なくなりました。北日本の日本海側や北陸は、前線や高気圧の縁辺に沿って流れ込む湿った空気の影響を受けて、2025年に比べて発生回数が多くなっているところがありました。

8月の北日本や西日本では高気圧に覆われる日が多くなりました。そのためゲリラ雷雨の発生が抑えられ、2025年に比べて発生回数は少なくなりました。一方で、高気圧と高気圧の間に挟まれた東日本は湿った空気が流れ込みやすく、前線が停滞しやすい状況もあったこと、また上空の寒気の南下に伴い、大気の状態が不安定になり、ゲリラ雷雨が発生し一部で大雨となった日がありました。8月13日の千葉豪雨では、アメダス千葉で1時間に115mmの猛烈な雨を観測し、12時間降水量では観測史上1位となる348mmを記録しました。8月下旬には北陸で線状降水帯が発生し、アメダス氷見で12時間降水量が観測史上1位となる317mmを記録するなど、各地で大きな被害が発生しました。

9月は太平洋高気圧の勢力が弱まり、秋雨前線が東日本の太平洋側に停滞。このため、ゲリラ雷雨の発生回数としては2025年よりも少なくなりました。また、前線の影響により東日本太平洋側は1946年の統計開始以来9月で1位の多雨となりました。愛知県や岐阜県では線状降水帯が発生し、1時間に104.5mm(名古屋の1時間降水量極値)の猛烈な雨を観測。さらに、高気圧の縁辺に沿って進んだ台風の影響で、関東は千葉県を中心に記録的な大雨となりました。

7月の気圧配置
8月の気圧配置
9月の気圧配置

参考資料 :全国的なゲリラ雷雨多発日・影響の大きかった事例

日付

発生回数

要因

備考

7月16日

453

台風由来の下層暖湿気の流入

局地的な強雨で群馬県太田市で道路がひざ下まで冠水。栃木県足利市では雹が降ったとの報告も。

7月17日

930

下層暖湿気と地上の収束

群馬県太田市付近では記録的短時間大雨情報が発表。その他関東では東京都、千葉県などで道路冠水あり。

7月24日

625

梅雨前線に向かって流れ込む下層暖湿気

新潟県新発田市付近で記録的短時間大雨情報が発表され、県内で道路冠水が発生。その他東京都でも道路冠水あり。

7月25日

382

上空の寒気や下層シア、地上気温の上昇

山梨県内で雹・霰を伴った強い雨。神奈川県内も雨が強まり、お祭りが途中で中止に。隅田川の花火大会も後半は弱い雨が降った。

7月26日

703

梅雨前線に向かって流れ込む下層暖湿気

関東南部から東海で強雨となり、東京都では道路が冠水。静岡県静岡市では降雹も。

7月27日

1104

下層シアや地上気温の上昇

日本の広範囲でゲリラ雷雨が発生し、静岡県内では1時間に87mmの猛烈な雨に。

7月28日

1358

下層の暖湿気が流れ込む。気温上昇と天気図にはない前線による熱界雷

東海から近畿を中心に各地で激しい雷雨に。愛知県大府市や京都府船井郡京丹波町では降雹も。

8月1日

257

地上天気図では東北南部付近に前線があり、下層暖湿気が流れ込む 関東上空には気圧の谷

東京23区内を含め都内で広く局地的に強雨となり、道路が冠水。

8月3日

797

下層の暖湿気の流入、気温上昇

近畿で局地的な強雨となり、大阪府豊中市などで道路が冠水。

8月8日

1851

台風周辺の下層暖湿気や気温上昇、下層収束。東北は前線の影響

東北北部や北陸で記録的短時間大雨情報が発表。新潟県では漏斗雲が、東京都でも道路冠水が発生。

8月12日

1098

台風から変わった熱帯低気圧は日本海へ、下層の水蒸気や上空の寒気

埼玉県や富山県ではレベル4危険警報が発表。東京都や埼玉県、富山県で道路が冠水。

8月13日

1633

下層の水蒸気や上層の寒気、線状降水帯

令和8年8月千葉豪雨。千葉県で大雨特別警報や記録的短時間大雨情報が発表。

8月14日

1929

下層の水蒸気や上空の寒気

全国的なゲリラ雷雨。各地で道路冠水あり。前日の大規模な冠水が続いたところも。

8月20日

1648

地上昇温や上空の寒気。北日本では前線の影響で熱界雷

福島県会津では時間100mmを観測し、記録的短時間大雨情報。札幌でも道路冠水が発生した。

8月21日

1494

下層の水蒸気、上中層の寒気、気温上昇

埼玉県内で記録的短時間大雨情報が発表。さいたま市では時間110mmの猛烈な雨を観測し、道路冠水の報告もあった。またつくばでは漏斗雲も目撃された。その他、広範囲でゲリラ雷雨発生。

8月22日

937

下層の水蒸気、上中層の寒気、気温上昇

東京や埼玉で記録的短時間大雨情報が発表され、板橋区で時間120mm以上の猛烈な雨を解析。都内では道路冠水も発生し、氾濫危険警報も発表された。

8月27日

1479

東北から北陸は前線に伴う降水

北陸で線状降水帯が発生し、富山県氷見市では12時間降水量317mm(観測史上1位)を観測。大雨特別警報が発表。大規模な冠水や河川氾濫等が発生。

9月8日

736

熱帯低気圧周辺の下層の暖かく湿った空気の流れ込みや停滞前線

愛知県や岐阜県では線状降水帯が発生し、記録的短時間大雨情報が複数回発表された。名古屋で1時間に104.5mm(同地点の1時間降水の極値)の猛烈な雨を観測。庄内川は氾濫特別警報が発表された。新幹線などの交通機関へも影響が出た。

9月14日

1796

下層水蒸気やトラフの接近

全国的なゲリラ雷雨。秋田県や三重県、岡山県などで道路が冠水。
※20時ごろになるが、兵庫県たつの市に記録的短時間大雨情報あり。

9月20日

110

台風やその北側の前線に伴う降水

大型で強い勢力の台風25号が関東に最接近し千葉県では堤防が決壊するなど大規模な浸水被害。土砂災害が千葉県・神奈川県で発生。

注1. 「ゲリラ雷雨」について:本プレスリリースでは、「局地的大雨」を指す言葉として「ゲリラ雷雨」という言葉を使用しています。一般あるいはメディアでよく使用されている「ゲリラ豪雨」と同義です。
注2. 「ゲリラ雷雨」発生回数の求め方:「ゲリラ雷雨」をもたらす雨雲・雷雲は“突発的”かつ“局地的”に発達するのが特徴で、予測が難しいとされてきました。また、限られた数しか設置されていないアメダス(全国約1,300か所)では、全ての降雨を正確に観測することは困難です。そこで当社では、スマホアプリ「ウェザーニュース」のユーザーから寄せられた“ザーザー”以上の降雨報告(注3)と、その時の気象データの分析結果から、ユーザーがゲリラ雷雨と感じる雨の時間変化の基準値(表1)を求め、求めた基準値をもとにゲリラ雷雨をカウントしています。

 

ゲリラ雷雨判定基準

時間(分前)

閾値

0

11mm/h以上

10

14mm/h以下

20

3mm/h以下

30〜40

1mm/h以下

50〜120

0mm/h以下

表1:「ゲリラ雷雨」判定基準

注3. 降雨報告について:スマホアプリ「ウェザーニュース」を通し、“ポツポツ”、“パラパラ”、“サー”、“ザーザー”、“ゴォー”の5段階で報告されます。
注4. 雷回数の求め方:気象庁の雷監視システムライデン(LIDEN:LIghtning DEtection Network system)によって検知された雷回数をカウントしています。

 

今シーズンはゲリラ雷雨の発生回数は、関東を中心に昨シーズンより増加したところがあったものの、全国的に見ると昨シーズンより減少しました。ただ、台風や秋雨前線、線状降水帯などにより大雨となり、大規模冠水などの災害が多発した年でもありました。ウェザーニューズでは、ゲリラ雷雨をはじめとした豪雨による被害を少しでも減らすため、本調査結果を今後の対策に活かしてまいります。

参考情報:都道府県別ゲリラ雷雨発生回数 ※集計期間:7月1日〜9月30日

都道府県

2026年

2025年

(回)

過去5年平均

(回)

発生回数(回)

10km四方ごとの

発生回数(回)

2025年比(倍)

過去5年平均比(倍)

北海道

6602

7

0.63

0.89

10510

7433

青森県

1276

13

0.79

1.01

1621

1259

秋田県

1804

15

1.02

0.96

1762

1878

岩手県

1772

11

0.97

0.81

1830

2189

山形県

1532

17

1.03

0.94

1485

1624

宮城県

1013

14

1.00

0.87

1016

1165

福島県

2173

16

0.74

0.70

2937

3095

茨城県

704

12

0.70

0.71

1001

991

栃木県

1150

18

0.66

0.68

1734

1693

群馬県

1175

19

0.71

0.73

1662

1604

千葉県

924

18

1.15

1.04

802

891

東京都

943

54

1.22

0.99

770

951

埼玉県

641

17

0.82

0.91

777

701

神奈川県

454

17

1.55

1.07

292

425

山梨県

890

21

0.85

1.02

1044

872

長野県

2362

18

0.74

0.81

3173

2902

静岡県

1158

15

0.96

0.69

1207

1669

愛知県

986

20

1.08

0.75

912

1312

岐阜県

2110

21

0.80

0.78

2632

2702

三重県

872

16

0.62

0.57

1407

1541

新潟県

2003

15

0.83

0.81

2414

2484

富山県

892

21

0.94

0.90

946

989

石川県

697

17

0.72

0.73

967

958

福井県

710

16

0.65

0.72

1100

991

滋賀県

584

15

0.59

0.66

987

884

京都府

964

21

0.62

0.78

1554

1240

奈良県

854

25

0.65

0.71

1324

1205

兵庫県

1369

17

0.64

0.74

2123

1844

大阪府

301

16

0.75

0.69

401

435

和歌山県

796

17

0.77

0.71

1031

1124

鳥取県

714

20

0.68

0.73

1052

984

島根県

1130

17

0.62

0.70

1815

1620

岡山県

1105

16

0.59

0.73

1883

1520

広島県

1213

14

0.57

0.67

2110

1819

山口県

684

11

0.42

0.48

1619

1430

香川県

211

10

0.55

0.52

386

406

徳島県

473

12

0.48

0.54

986

876

愛媛県

787

14

0.68

0.61

1161

1292

高知県

955

14

0.46

0.53

2058

1800

福岡県

832

17

0.39

0.48

2155

1736

大分県

914

15

0.49

0.64

1873

1435

佐賀県

255

11

0.25

0.34

1024

754

長崎県

675

22

0.27

0.39

2468

1723

熊本県

1255

18

0.51

0.61

2451

2063

宮崎県

1417

20

0.50

0.62

2821

2269

鹿児島県

1412

21

0.41

0.44

3478

3210

沖縄県

3017

111

0.41

0.50

7339

5984

全国(合計)

56760

-

0.64

0.71

88100

79972

 

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